ただの私の脳内

音楽と映画と本と旅と語学

伝われ。

 

そんなに自分を責めないで

誰にだってひとりの夜はあるから

ため息もすぐ掻き消される街の中で

傷つく度やさしくなっていけるはず

ゆずれない夢があるなら I Believe

この道の先で出会える Love & Friends

こんな日ばかりじゃないよね It's My Life

涙を拭いて 

 

(Carry On My Way - SPEED)

 

先日、ある問題を抱えたお客様の対応をする機会があった。後輩から引き継ぎを受けてどう伝えればよいかいっぱいいっぱい考えて真摯に向き合って話した。つもりだった。伝わらなかった。

問題の根本の解釈がズレてしまっていた。だから言葉選びも最適ではなかった。さらにこじらせてしまった。怒らせてしまった。落ち込ませてしまった。

上司まで巻き込んだ問題に発展して上司の上司やお世話になった前上司にまで知られることになってしまって動揺して動揺して動揺した脳内を後輩に悟られるわけにはいかなくて別にこんなのよくあることだからみたいな顔して働いて帰って玄関で泣いた。

 

なんで。

 

こちらを信じて契約してくださったお客様を落胆させてしまった。プロなのに。仕事なのに。完璧にできなかった。お客様のことも対応を任せてくれた後輩や上司のことも裏切ってしまった。

 

だけど。

 

できないよ。そんなこと後からいくら言っても仕方ないけどちゃんと考えてた。それでも分からなかった。

 

伝えるって本当に本当に本当に難しいこと。感情的になって余計なひとことを言ってしまったことも、相手のためを思って熱くなったのが逆効果だったことも、自分を何とか保つために攻撃的になってしまったことも、何でもないやりとりがマイナスにしか捉えられなくて引きずったことも、取り返しがつかないくらい傷つけたことも傷つけられたことも、そうかと思えば勘違いだったことも、あるよ。誰にだってあると思ってるよ。

 

それでも伝えようとする気持ちこそが人間なのだから、そんなのはお互い様だ。関係性や状況によっては完璧なコミュニケーションを目指すことが求められるのは当然だけどそれが常に達成されることは当然ではない。人間だから。できないそんなの。他人の脳内など見えることはないのだから互いがどういう立場であれ双方向に分かろうと努力していくしかない。それを怠るのはよくないよねってのは発信側と受信側の双方に等しく言えることで、コミュニケーションにおいてどちらか一方だけがわるいなんてことは決してないのだと思う。

 

でも。

 

でも。

 

でも。

 

分かろうと努力をしないといけないその対象があらゆる方向から一斉にこちらに向かって来たら?

その中に明確な悪意が含まれていることもあるとしたら?

プロというラベルによって人間であるという前提が隠されてしまったら?

ちょうど他のことでも悩んでいたり疲れていたりするタイミングだったら?

 

 

 

 

 

簡単に壊れるよ。

 

 

 

 

 

 

 

特定の個人による特定の言動に皆が鋭い目を向け始める瞬間が怖い。とてつもなく怖い。それはその言動が正しいか正しくないかとは、そもそもの原因がどこにあるのかとは、また別の話。

 

 


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伝えようとしてくれてありがとう。

難しいね。頑張ろうね。